☆北タイ
|
ピサヌロークの市場 |
■俗名:phrik
kii nuu
(庭:suan,畑:rai,オレンジ色:som などの単語を最後に付加することがある)
■北タイ系統の果実の特徴:
緑熟色は緑色,果実は2〜4cmで細長く,先が尖っている |
北タイで市場を少し巡ってきました。ピサヌローク(Phitsanulok),スコータイ(Sukhothai),チェンライ(Chiang
Rai),メーサイ(Mea Sai)の市場で売られていたキダチトウガラシを紹介します。どの市場でも様々な温帯野菜が売られており,熱帯の市場としては少し新鮮味にかけますが,チェンライやメーサイの市場では少数民族が利用する特別な食材も見受けられました。
|
■ピサヌローク(果形・長さ・幅・緑熟色・赤熟色・果実の先)
A:三角錐・40mm・13mm・黄緑・赤・blunt? |
B:三角錐・30mm・10mm・黄緑・赤(橙)・pointed・C.
annuum? |
C:細長・40〜45mm・5〜7mm・緑・赤・pointed |
D:三角錐・30mm以下・10mm・緑・赤・pointed |
E:中間・30mm以下・6〜7mm・緑・赤・pointed |
|
|
■スコータイ(果形・長さ・幅・緑熟色・赤熟色・果実の先)
A:細長・40mm・5〜6mm・緑・赤・pointed |
B:中間・20mm・5mm・緑・赤・pointed |
|
|
■チェンライ(果形・長さ・幅・緑熟色・赤熟色・果実の先)
A:細長・35mm・5〜6mm・緑・赤・pointed |
B:細長・30mm・5〜6mm・緑・赤・pointed |
|
|
■メーサイ(果形・長さ・幅・緑熟色・赤熟色・果実の先)
A:細長・40mm・6〜7mm・緑・赤・pointed |
B:細長・20〜25mm・5mm・緑・赤・pointed |
|
ピサヌロークは例外として,北タイで利用されているキダチトウガラシは緑熟色が緑色,果実は2〜4cmで細長く,先が尖っている系統が多いようです。チェンライやメーサイといった北部の中でもより北に位置する地域では,キダチトウガラシの種類は少なくなり,その傾向がより顕著になります。逆に,北タイの入り口にあたるピサヌロークでは4〜5種類のキダチトウガラシを確認できました。ピサヌロークには大きな鉄道の駅があり,また大都市バンコクに比較的近いことから,流通が盛んであると考えられます。必然的にキダチトウガラシの種類も増えるのでしょう。
|
|
■大学の圃場内で栽培した北タイ系統 |
<HOME>
|