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バタン諸島編概要

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☆バタン諸島の概要

 バタン諸島にはイバタンとイトバヤットという先住民が住んでいます。群島を成す10の島のうち、定住民がいるのはバタン、サブタン、イトバヤトの3島で、人口はそれぞれ11163人、1678人、3616人です(2000年5月現在、 2000 Census of Population and Housing, NSO)(図1)。群島最北端のヤミ島は、その北にある台湾から100kmしか離れていません。年平均気温は25.8度、気温の年較差6.1度、降水量年間3000mm以上です(佐々木 2003)。主要な作物はヤムイモ、サツマイモ、トウモロコシ、タロイモ、オカボなどで、家畜としてはスイギュウ、ウシ、ブタ、ヤギ、ニワトリがいます。なんせ海にかこまれていますので、魚は欠かせません。文化的・言語学的には台湾の蘭嶼に住むヤミに近いと考えられています。バタン諸島から蘭島へ人が移動したのか、それともその逆なのか、今もなお議論されています。

■バタン諸島1



 ここから少しだけバタン諸島の作物や植物、動物などを紹介したいと思います。
 ・作物・植物編


uviDioscorea alata)(ダイジョ) 重要な主作物


ducayDioscorea esculenta)(トゲイモ) 今は主に豚のエサ

sudi(タロイモ?) Colocasia属以外にもあったので詳細は調査中

wakayIpomoea batatas)(サツマイモ) 新大陸原産、今では重要

parayOryza sativa)(イネ


raotSetaria italica)(アワ) 台湾原住民には重要なアワ

maisZea mays)(トウモロコシ) 新大陸原産、モチ性・ウルチ性あり


nyuy, niyoyCocos nucifera)(ココナッツ)子供たちが取ってくれた!


kalamansi (Citrus microcarpa) 欠かせない風味。特に柑橘好きは!



 ・動物編

■スイギュウ

■ウシ

■ブタ

■ニワトリ

■ヤギ

■ブダイの仲間?(mallon

■カワハギの仲間?(parayan

■ダツ目?とトビウオ(dibang

■魚(わかりません・・・)(yduk

■魚(わかりません・・・)

■魚たち(わかりません・・・)

■ココナッツクラブ

■ロブスター(奥)とココナッツクラブ

■カニ(わかりません・・・) ■カタツムリの仲間(食用)



 ・食事編

■祝い事のイエローライス(バタン)

■バタンの食事風景

■トビウオの刺身(右上:真ん中)

■シニガン(豚肉)(上:真ん中奥)

■サブタンの昼食

■サブタンの朝食

■サブタン宴会1

■宴会の準備


■ブダイ(類)をさばく→シャロット刻む→カラマンシー搾る→
  キダチトウガラシお酢漬け調味料加える

■サブタン宴会1の二次会

■サブタン豪華昼食(真ん中ヤム)

■ヤギの生肉(醤油・カラマンシー・キダチトウガラシお酢漬け調味料)

■サブタン宴会2

■シニガン(鳥肉だったかな?)

■刺身(もちろん調味料はキダチ)

■左の刺身の魚(何かな?)

■魚のスープ

■食事中の子供たち

■サブタン宴会3

■サツマイモの葉のスープ

■イトバヤット昼飯(スイギュウ)

■キダチ酢漬け調味料(左の拡大)

■イトバヤット朝食

■干した魚(左写真拡大)

■キダチお酢漬け調味料(上拡大)

■イトバヤット昼食・ココナッツクラブ

■イトバヤット宴会1

■宴会の人々



■Siayan島での自炊(おまかせでしたが)、まず火をおこし(左上)、
  魚をさばき(上右)、海水で魚を煮て(真ん中左右)、貝も焼き(下左)、
  ご飯と魚スープの出来上がり(下右)




palek(サトウキビのお酒)
  サトウキビ圧搾機(上左)、搾ったサトウキビの汁を入れて
  発酵させるつぼ。palek(下左)、palek(ビン入れてある)とつまみ
  (マンゴー若取りと干し魚)



・商店のトウガラシ属編(バタン島のバスコにおける)


bagunoriginal meaning: small fish salted and preserved in bottles
  (上左)、トウガラシbatunes(C. annuum)のbagun(上右)、
  キダチトウガラシのbagun(下左右)
  トウガラシ属のbagunはトウガラシ属の果実とsilam(サトウキビの酢)
  をベースに、好みで醤油・カラマンシー・ニンニクなどを加える

■Bascoの商店。真ん中右の青いバケツにキダチトウガラシの葉
  売られていました。野菜として利用されています。



・すこしだけなんとなく風景編


■バタン諸島の伝統的な女性のヘッドギア
  雨の日はもちろんのこと、暑い日差しを緩和できます

■サブタンのシナカン(海側)

■左の写真と同地点から山側

■サブタン島風景1

■サブタン島風景2(舟の小屋)


■家屋の風景(サブタン島)




(Reference)
佐々木高明 「南からの日本文化(下)」 2003 NHKブックス 東京



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