調!?
日本編八重山諸島

〜いろんな地域のキダチトウガラシ〜
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☆八重山諸島


小浜島
■俗名:シマトウガラシ
■特別な利用例:コーレーグース

 八重山諸島の石垣島、竹富島、小浜島、黒島にキダチトウガラシの調査へ行きました。今回の目的は、キダチトウガラシの自生(人間が植えたわけではなく、自然に勝手に生えているもの)を自分の目で確かめることです。以下に順番に紹介していきたいと思います。


1. 石垣島
 石垣島では主に登野城地区の道路を歩き回りました。まさか舗装道路ばかりの地区でキダチトウガラシの自生が見つかるとは思っていませんでしたので、キダチトウガラシの自生を確認したときは驚き、とてもうれしかったです。

■舗装道路とコンクリートの壁の間に自生しているキダチトウガラシ
(左写真中央)

■舗装道路と石の壁の間に自生しているキダチトウガラシ
(左写真中央やや左)。電信柱に寄り添うようにしてキダチ
トウガラシが自生していました。

■舗装道路と石の壁の間に芽生えていたキダチトウガラシ(左写真中央)



2. 竹富島
 石垣島から舟で約10分のところに位置する竹富島。古い家、石で作った塀、舗装していない道路など、景観がとてもよかったです。

■竹富島の風景。とてもきれい島でした。

■八重山そば、島豆腐のサラダ、そしてコーレーグース(左写真)。ある
食事処で、小瓶に入れられたコーレーグースを見つけました。店員さんに
たずねてみると、自家製でした(右写真)。キダチトウガラシはどのように
手に入れたのか?と聞くと、その辺に勝手に生えていたキダチトウガラシ
の果実を採集した、と言っていました。

■林の周縁部に自生しているキダチトウガラシ1(左写真
中央やや右)。雑草にまぎれて、キダチトウガラシが自生
していました。果実は小さいのが一つしかなく、我ながら
よく発見したな、と思いました。葉も少なく、はげちゃぴん
でした。

■林の周縁部に自生しているキダチトウガラシ2(左写真中央やや下)。
この植物体も果実が少なく、見つけにくかったです。

■林の周縁部に自生しているキダチトウガラシ3(左写真中央やや上)。
この植物体は、まだ若い果実ばかりでした。一年目の植物体なのでしょう。

■キダチトウガラシが自生していそうな場所。このような感じの場所を
くまなく探してみると、キダチトウガラシを発見できるかもしれません。
観光でこのような島々を訪れる機会があったら、キダチトウガラシを
探してみてはいかがでしょうか?ただし、これまでの写真を見てわかる
ように、キダチトウガラシがどこにあるか、全然わからないと思います。
宝探しのつもりで一度挑戦してみてください。



3. 小浜島
 小浜島はNHKの朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」の舞台になった島です。浜はとても美しく、サトウキビ畑の広がる島でした。残念ながら、小浜島ではキダチトウガラシの自生を確認できませんでした。でも、村のおばちゃんは、去年集落内でキダチトウガラシがその辺に生えているのを見た、といっていました。もう少し隈なく探せば、キダチトウガラシが見つかったかもしれません。


■小浜島の風景。

■お店に入るとやはりコーレーグースがありました(左写真中央)。ゴーヤ
ーチャンプルと八重山そばの定食。コーレーグースを八重山そばにかけて
食べると、調査で疲れた体がスキっとなります。おいしかった。

■人の家の庭にキダチトウガラシがありました。よく見てみると、ブロック
の穴からキダチトウガラシが生えていました。わざわざそんなところに植
える人はおらんやろー、と家のおばあに話を聞くと、勝手に生えてきた
ようです。キダチトウガラシを材料にした殺虫剤(自家製)をその辺に
まいた記憶がある、と言っていました。植えたのか?それとも勝手に
生えてきたのか?真偽はわかりません・・・。

■鳥よけネット内で栽培されるキダチトウガラシ。やはり鳥が収穫前の
キダチトウガラシをついばんでしまうのでしょうね。



4. 黒島
 黒島でもキダチトウガラシの自生を発見することができませんでした。おじさんの話によると、昔はその辺にキダチトウガラシが生えているのをよくみた、最近は牧場のまわりは草刈りをおこなうためキダチトウガラシがないのかもしれない、植物の茎を使った口相撲をするときにいたずらでキダチトウガラシの汁を相手の口側に塗った、とのことです。それにしても、黒島には牛がたくさんいました。牧場の柵内から逃げ出した牛に、追いかけられました。さすがにこわかった・・・。

■黒島の風景。牛の島か?と思うほど牛が多かったです。

■やはりここにもコーレーグース(左写真中央)。この日は小雨模様で
けっこう肌寒く、ソーキが入った温かい八重山そば+コーレーグースは、
体の芯までホッカホカにしてくれました。

■畑で栽培されていたキダチトウガラシ(左写真)。畑でキダチトウガラシ
が栽培されていました。自生でないにせよ、やっとキダチトウガラシを見
つけたときは、長年会えなかった恋人に会えたようでした。

■畑の中でも、栽培者が意図していないところからキダチトウガラシが生
えてくることがあります(左写真中央やや左上、右写真:拡大)。小屋の
周辺に生えていることから、たぶん鳥が屋根にとまって糞をした結果だと
考えられます。一応自生だとは思いますが、畑の中にあるので、なんとも
いえません。栽培者がいつの間にか種子を落としてしまった可能性もあり
ますから。

■キダチトウガラシが自生していそうな場所は黒島にもあったのですが、
今回の調査では見つけることができませんでした。右の写真の中央には
パパイヤが自生しています。キダチトウガラシとパパイヤは、よく同じ場所
に自生しているので(キダチトウガラシの果実とパパイヤの果実をついばむ
鳥は同じなのかも?)、今回もか?とおもいきや、キダチトウガラシの自生は
ありませんでした。残念。




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