〜キダチトウガラシってなに?〜
キダチトウガラシの形態的特徴(草姿・葉・茎)
3. 草姿・葉・茎 3.1. 草姿(plant habit) 東南アジア・東アジアのC. frutescens の草姿は,開帳性〜立性に連続的に分布しており,どちらかに分類するのは無理でした。以下に開帳性・立性の代表的な例を示しますが,それほど顕著ではありません。ただし,草高(palnt height)の低いものは分枝数が多くなり,草高の高いものは分枝数が少なくなる傾向が見られました。
C. frutescens の葉には独特の照りがあり,葉毛はほとんどありません(葉の裏に少しだけ白い毛があります)。花がつき果実がなり始めると葉は小さくなりますが,それ以前(栄養生長期)の葉では葉長(leaf
length)が20cm近くになる系統もありました。C. frutescens の葉はC. annuum の葉と比べて幅が広いことが知られています。たとえ植物体に花や果実がついてなくても,慣れてくると葉の照りや広さからC. frutescens とC. annuum の区別がつくようになります。
胚軸とは「子葉以下に生ずる最初の茎的部分」のことです。C. frutescens の胚軸には紫色の沈着の有無がみられました。しかし,生長して植物体が大きくなると茎は全て緑色になりました。実際にはほんの少しだけ紫色がっかた部位をもつ系統もありますが,ほぼ緑といって過言はないでしょう。花柄の色も参考にしてください。
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(Reference) Hirose, T., Ukita, S. and Takashima, S. 1957. Studies on related species in Capsicum. The Scientific reports of the Saikyo University. Agriculture 9: 13-22. Kumazawa, S. Ohara, T., and Niiuchi, K. 1954. The differentiation of varieties of peppers in Japan. Journal of the Japanese Society for Horticultural Science 23: 152-158. |